「医薬分業」とは、医療先進国の例に習って、病院(診療所)での診療と調剤薬局でのお薬の受け渡しを分離させるシステムを意味します。90年代後半まで、お薬の受け渡しは病院(診療所)で行われていましたが、近年は、病院の医師による処方ミスや薬の副作用を防止し、複数の薬の飲み合わせの相互作用を監視するため、薬の専門家である薬剤師が責任を持って、お薬を提供するシステムに変わっています。
調剤薬局で皆様が受け取る医療用医薬品には、先発医薬品(新薬)と後発医薬品(ジェネリック医薬品)があることをご存知ですか。新薬の特許が切れた後に、同じ有効成分・分量・用法・用量・効能及び効果を持った(※1)医薬品が作られるようになるのですが、この医薬品のことを後発医薬品といいます。
ジェネリック医薬品は、新薬のような研究開発費用がかからないので、薬価(医薬品の公定価格)は、平均すると先発医薬品の半分です(※2・3)。仮に特許期間が過ぎているすべての医薬品がジェネリック医薬品に置き換えられれば、日本の医療費は年間で約1兆円節減され、医療費の国庫負担を減らすことができます。(※3)
また、ジェネリック医薬品は、新薬が特許期間中に数多く利用されてから作られるので、その成分の有効性や安全性が十分に認識されており、安心です。
※1.先発医薬品に効能・効果が追加された場合、許可の関係で用法・用量・効能・効果が一時的に異なる場合があります。
※2.薬価(医薬品の公定価格)が下がっても、皆様のご負担は先発医薬品と変わらない、もしくは上がることもあります。ジェネリック医薬品の購入を希望する際は、薬剤師とよくご相談ください。
※3.参考:日本経済新聞(2007年5月13日発行)
当調剤薬局は、全国すべての病院、医院、クリニック及び診療所の処方せんによる調剤をお受けします。
当調剤薬局では調剤したお薬と一緒に、薬の写真・名前・用法・用量・効能が載った、「お薬の説明書(薬剤情報提供書)」をお渡ししています。
調剤薬局にある「薬歴」は、病院に例えると「カルテ」にあたります。この「薬歴」には、患者様一人一人の、過去に処方・調剤されたお薬、今までに副作用が出たお薬、アレルギーなどの体質等、お薬を使う際に注意すべきことが記録されています。薬剤師は「薬歴」を見ながら、薬の飲み合わせに問題はないか、重複はないかなどを確認し、お薬をお渡ししています。
当調剤薬局では、処方されたお薬の名前・用量・処方日など(薬歴)を記録した「お薬手帳」をお渡ししています。「お薬手帳」は、複数の医療施設で受診した場合に、同じお薬、もしくは同一成分のお薬が重複して処方されるのを防ぐ為、あるいは副作用が出たお薬が再度処方されるのを防ぐ為の手帳です。 なお、「お薬手帳」は全国どこの調剤薬局でもお使いいただけます。
当調剤薬局が目指している「かかりつけ薬局」とは、お薬のよき相談相手として、皆様の健康状態や症状を十分に踏まえて薬歴管理を行う薬局のことを意味します。病院・医院・歯医者さんなどから処方されたお薬、また他の薬局で購入したお薬の飲み合わせのチェック、アレルギーの心配などの相談、助言もいたします。 当調剤薬局は、常に「かかりつけ薬局」としてのサービスを心掛けています。
患者様のお宅にお伺いし、最適かつ効率的で安全、安心な薬物療法の提供を行うことです。詳細は、担当者にお問い合わせください。
在宅患者への最適かつ効果的で安全・安心な薬物療法を提供いたします